「タダ」の広告は、「ただ」の広告になりかねない!?いま見直すべき〝販促コスパ〟とは~ポスティングのROI~

ポスティングの反響

突然ですが、あなたの会社は広告費にいくら予算を設けていますか?
そしてその予算、適切ですか?費用対効果は?

「自社でSNSを発信しているから大丈夫」「SNS投稿なら無料(タダ)でできる」
近年、そのように答える個人事業主さんも少なくありません。
その「広告」の効果、見える化できていますか?無料とはいえ、そのコスパは?

また、定期的に新聞折込チラシやCMを出しているものの、費用対効果がイマイチ……という販促担当者さんのお声もよく耳にします。

「効果を実感しにくい広告には、時間も費用もかけたくない。」
「広告費をかけるなら、しっかり成果につなげたい!」

これは、どの企業にも共通する思いではないでしょうか。

広告費は、特に個人事業主や中小企業にとって、決して安価なものではありません。
投資した広告費がどれだけの反響(売上や集客など)につながるのか、費用対効果(ROI)を重視していますか?

今回は「チラシのポスティングが本当に費用に見合う効果を生むのか?」という視点から、ポスティング広告の費用構成、期待できる反響、そして効果を最大化するための工夫について解説します。

【この記事からわかること】(約5分で読めます。

  • 自社の販促手段を見直すきっかけとなる比較情報がわかる
  • 自社にふさわしい販促手段がわかる
  • それぞれの販促手段の予算感がわかる
  • チラシのポスティングにおける費用対効果がわかる
  • ポスティングの費用対効果を最大限にアップするコツがわかる

もっとも費用対効果のよい販促方法とは?

チラシ、デジタル広告、CM……
販促には、自社で手軽にできるものから、まとまった予算が必要なものまで、さまざまな手段があります。そしてそれぞれの費用対効果には差があります。そもそも、それぞれの広告手法にはいくらぐらいの費用が必要なのでしょうか?

チラシのポスティングは、デザイン・印刷・配布といったシンプルな構造の費用で、1万部あたり8〜15万円前後が一般的です。特に配布エリアやターゲット層を細かく選定できるため、無駄な配布を減らし、コストに対する反応率が高くなりやすい点が特長です。また、配布後すぐに反応があるケースも多く、即効性が高い手法といえます。

Web広告(Google広告やSNS広告など)は、クリックごとに課金される仕組みで、運用代行費も含めると月額数万〜数十万円になる場合があります。ターゲット精度は高く、即効性も非常に優れていますが、競合が多いジャンルでは単価が高騰しやすく、広告運用スキルによって効果に差が出ることもあります。

新聞折込チラシは、1万部あたり5〜15万円程度とポスティングと同程度の費用感ですが、配布エリアの精度はやや劣り、新聞を購読していない層には届かない点がデメリットです。

テレビCMは、制作費と放送料を合わせて数十万〜数百万円と高額で、到達範囲は広いものの、ターゲットを絞り込むのが難しく、小規模ビジネスには不向きです。同様に、ラジオCMもある程度の費用が必要で、リスナーの属性や時間帯によって効果が大きく左右されます。

一方、SNS運用(自社アカウントによる情報発信)は、費用をほとんどかけずに始められるため費用対効果は高いものの、フォロワー数や投稿の質に依存するため、即効性はあまり期待できません。

このように、チラシポスティングは他の手法と比べて「配布単価が安い」「ターゲット選定がしやすい」「即効性がある」などの点で、費用対効果が非常に高い手法として、特に地域密着型ビジネスに適しているのです。

ポスティングの費用構成を正しく知ろう

まずはポスティングにかかる主な費用を確認しておきましょう。ポスティングにかかる費用は大きく分けて以下の2つです。

チラシの制作・印刷費

チラシのデザインを自社で行う場合はこの費用が抑えられますが、プロに依頼する場合は3万円〜10万円程度かかることがあります。
印刷費は部数や紙の厚さによって変動しますが、たとえばA4サイズ・両面カラー・コート紙で1万枚印刷した場合、1枚あたり3〜6円が目安です。

配布費(実際に各家庭や事業所に配るための費用)

配布費はエリア、配布方法、配布部数によって変動します。たとえば、静岡市内の一般住宅エリアにポスティングを行う場合、1枚あたり5円~が相場です。

これらを踏まえると、1万部のチラシをポスティングするのに必要な予算イメージは以下のようになります。
【例】10,000部のチラシを、制作からプロに依頼して、業者に頼んでポスティングする場合
・制作費 約50,000円+印刷費 約50,000円+配布費 約50,000円=約150,000円

※制作や印刷を自社で行う場合は、単純計算で配布費のみ(配布単価×配布部数)となります。

気になる反響率はどのくらい?

費用をかけてチラシを撒いたとして、気になるのは「何件くらい反応があるのか?」という点。

ポスティング業界における一般的な反響率は0.01%〜0.3%と言われています。
例えば、10,000枚配布して反響率が0.1%だった場合、10件の反応があったことになります。
これは業種やチラシの内容、配布のタイミングによって大きく変わります。

反響のゴールを「問い合わせ」「来店」「成約」「購入」どこに紐づけるかによっても、費用対効果にあたる数値は変わってきます。そして反響以外に、数値化しにくい部分ではありますが「認知度アップ」「企業イメージアップ」なども、ポスティングの成果といえるでしょう。
ポスティングで得られる本当のROI(投資対効果)を判断するには、反響後のトータルを踏まえて考える必要があります。

成功企業はここが違う!ROIを最大化する3つのポイント

ポスティングで高い効果を上げている企業には、共通点があります。
以下の3点は、ROIを最大化するための重要なポイントです。

ターゲットとエリアを明確にする

反響が出ないケースの多くは、「誰に何を伝えたいか」が曖昧なまま、広くチラシをばらまいてしまうことが原因です。
たとえば、子育てママをターゲットにしたフィットネスジムのチラシなら、小学校や保育園が多いエリアを狙う、集合住宅の多いエリアを選ぶ、といった戦略的な配布エリアの選定が重要になります。

GIS(地理システムを使用すれば、どのエリアにどのような人が多く住んでいるという情報を算出することが可能です。ポスティングに深い知識をもった業者に依頼することで、情報をもとにより細かな戦略を立てることが可能です。

チラシのデザインと内容にこだわる

せっかく費用を掛けて配布したチラシも、見てもらえなければ意味がありません。
パッと目を引くキャッチコピー、インパクトのあるビジュアル、そして試してみたくなるようなオファー(例:初回限定半額、無料体験)が不可欠です。

チラシのデザインや内容は、ノウハウを持ったデザイナーや広告代理店に依頼するのがベスト!
打ち出すキャンペーン内容なども、アドバイスをもらうことができますよ◎

配布後の導線までしっかり設計する

せっかくチラシを見てもらっても、電話番号が分かりにくい、QRコードが読みづらい、Web予約ページが煩雑、ではチャンスを逃してしまいます。

スムーズな行動導線を設計することで、反響率だけでなくコンバージョン率も上がります。
LINE登録やInstagram誘導を活用した企業が、来店率アップに成功した例もあります。

まとめ

ポスティング広告は、費用が明確で小ロットからでも始めやすく、中小企業にとって非常に有効な手段です。ただし、効果は「配ったら終わり」ではなく、誰に・何を・どう届けるか、そして届けた後の導線をどう作るかによって、大きく変わってきます。

ポスティングの費用対効果を高めるには、広告の反響だけでなく、その後の来店・成約率、顧客単価、リピート率なども見据えた、総合的な戦略設計が必要です。数字だけでなく「流れ」を見ることで、費用対効果は見えてくるのです。

広告費にシビアな今だからこそ、手軽に始められ、うまく活用すれば高いリターンが期待できるポスティング。ぜひ一度、費用だけでなく「価値」を軸に検討してみてはいかがでしょうか。

静岡のポスティングについて問い合わせしたい方はこちら

記事作成会社
株式会社リック 1989年静岡県で創業。広告代理業を礎に自社媒体・自社ポスティング組織を構築。
自社発行の情報誌mydo(マイドゥー)は35年以上に渡り毎月46.5万世帯にポスティングしている。
静岡県のポスティングにおいては100万部を超える配布網を築いており、県内随一のポスティング手配力。現在はWEBマーケから情報誌制作・ポスティングまでのオンライン・オフライン広告を自社で行う課題解決型の広告会社として、静岡県内でも稀有な存在。株式会社リック

コメント