秋の新メニューや季節限定の商品、年末に向けたサービスの案内など、お店からお客さまへ伝えたいことが増える季節。自社でチラシを制作している個人事業主や広報担当の皆さんのなかには、「次のチラシ、何を書こう。どう書こう。」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そんなときヒントになるのが、街中にあふれる言葉。
最近は、AIやアプリを活用した貼り紙やPOPが増えてきました。
きれいなデザインを誰でも手軽に制作できるようになったのはとてもよいのですが、ここには重大な落とし穴があります。
「AIっぽい」「広告っぽい」「よくある言い回し」
きれいに仕上がりすぎていることで、人の目を引くことができない・人の心に刺さらない、素通りされてしまう広告になってしまうリスクがあるのです。最近ではいかにも「AIっぽい」生成物に、嫌悪感すら抱く方もいるのだとか。
たった一言、短い言葉でも。デジタルでない、手書きのチラシでも。
お店の雰囲気や、そこで働く人の気持ちが伝わってくることがあります。
今回は、チラシに掲載する言葉選びの視点から、反響の出やすいチラシづくりの方法を紹介します。
【この記事からわかること】(約5分で読めます。)
- チラシの見出しや本文の考え方がわかる。
- AIを使わず、オリジナルの言葉でチラシをつくるコツがわかる。
- ポスティングチラシづくり、店頭や店内のPOPづくりのノウハウがわかる。
- 反響が出やすいチラシのつくりかたがわかる。
- キャッチコピーをはじめ、コピーライティングの基礎がわかる。
チラシの「話し手」が第一印象をつくる
たとえば、店頭に以下の貼り紙があったとします。
- 「本日、臨時休業」
- 「本日は子どもの運動会のため、お休みをいただきます」
お休みを知らせる役割は同じですが、後者には店主の暮らしが少し見えて、親しみを感じませんか?
商品の案内でも同じです。
「栗のお菓子、販売中」も、
「おまたせしました!今年も栗のお菓子ができました」と書くことで、
毎年楽しみにしているお客さまとの関係が感じられます。
こうした言葉に共通するのは、目の前のお客さまに話しかけるような自然さです。
大げさにほめたり、難しい表現を使ったりしなくても、お店の姿勢は伝えられます。
「数量限定」より、
「今年は気候の影響で、栗の収穫が全国的に少ないそうなので、たいへん貴重なんですよ」
そんな一言が添えられていたら、思わず買いに行きたくなりませんか?
チラシをつくる際、「広告らしい文章を書かなければ」と身構える必要はありません。普段、接客でどんな説明をしているか。常連のお客さまに何を話しているか。その中から、初めてのお客さまにも伝えたい一言を探してみましょう。
もちろん、親しみやすさの表し方はお店によって違います。落ち着いた接客を大切にしているお店なら、丁寧で簡潔な言葉が似合います。いつもの接客とチラシの印象をそろえることも、お店らしさを伝えるポイントです。
ありがちな言葉を、具体的な言葉に落とし込む
チラシでは、「こだわりの商品」「丁寧なサービス」「地域密着」といった言葉を使うことがあります。ただ、それだけでは、何を大切にしているお店なのかが読み手に伝わりきらないこともあります。
そんなときは、「具体的には、どんなことをしているのか」を一つ添えてみましょう。
以下は表現の例です。
- 飲食店:「手づくりにこだわっています」→「コロッケは、毎朝お店で一つずつ丸めています」
- 美容室:「丁寧なカウンセリング」→「切る前に、毎朝の髪のお悩みを聞かせてください」
- 修理店:「地域密着のサービス」→「『これも直せる?』など、お気軽にご相談ください」
作業の様子や、お客さまとのやりとりが想像できると、特徴がぐっと身近になります。お店にとっては日常のことでも、初めて知るお客さまには、選ぶ理由になるかもしれません。
書く内容は、実際に提供している商品やサービスに合わせることが大切です。特別に見せようとするより、日々の仕事の中にある魅力を見つけて言葉にしてみてください。
くらしに結びつく言葉に転換する
10月のチラシなら、秋らしい言葉を取り入れるのも一つの方法です。「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」など、季節を感じる表現は、商品やサービスを紹介する入り口になります。
しかしそれだけでは、よく目にする言葉。目を引く印象的な言葉にするためには、そこからもう一歩、お客さまの生活に近づけてみましょう。
たとえば飲食店なら、「食欲の秋!秋メニュー登場」に加えて、「涼しい夜は、あたたかい一皿を」。持ち帰りのおかずなら、「行楽帰りの夕飯に、あと一品」。クリーニング店なら、「しまっていた上着、着る前にお手入れしませんか」といった表現が考えられます。
どんな日に、どんな気持ちで利用するのかが見えると、読み手は「自分にも関係がある情報だ」と受け取りやすくなります。
「近隣の皆様へ」「〇〇エリアにお住いの方」などチラシに宛名を書くことも効果的ではありますが、
それだけでなく、ポスティング先の消費者の暮らしを想像してみることが大切です。
仕事帰りに利用してほしいのか、休日に家族で来てほしいのか。伝える場面が決まると、写真や言葉も選びやすくなります。
情報はわかりやすく記載する
チラシでは「どんなお店なのか」という印象はもちろん、「何を利用できるのか」がひと目でわかるようにする必要があります。
チラシに載せる情報は、次の順番で整理すると考えやすくなります。
- 興味を持つ情報:季節の商品、利用する場面、気になる一言
- 選ぶための情報:商品の特徴、サービス内容、価格
- 行動するための情報:場所、営業時間、問い合わせ先、予約方法
お店の第一印象にもなり得るチラシ。
ことばの選び方はもちろん、わかりやすさもお店の信頼を得る大切なポイントです。
手書きで制作する場合も、読みやすさを優先しましょう。
「行ってみたい」と思ったとき、必要な情報がすぐに見つかる。そのわかりやすさも、お客さまへの気配りです。
チラシを見た人が「どうすればいいのか」を明確に記載する
チラシを制作する際には、チラシを見た方に「どうしてほしいのか」を決めておきましょう。
来店してもらいたいなら地図や駐車場の案内を、予約してもらいたいなら予約方法を、詳しく知ってもらいたいならウェブサイトへの案内をわかりやすく載せます。
配布エリアや時期については、目的や予算をポスティング会社に伝えて相談するのもよいでしょう。言葉づくりと配布計画を一緒に考えることで、反響の出やすいポスティング戦略に取り組むことができます。
まとめ
チラシは、伝えたい情報を届けるだけでなく、お店の印象や企業の想いを伝える大切なツール。
伝わる言葉は、その向こうにいる人を想像できることから生まれます。
次のチラシを考えるときは、お客さまによく聞かれること、普段説明していること、喜ばれた一言を思い出してみてください。
いつもの会話の中に、まだ出会っていないお客様へ届けたい言葉があるかもしれません。その一言を、地域のポストへ届けてみませんか。
記事作成会社
株式会社リック 1989年静岡県富士市で創業。広告代理業を礎に自社媒体・自社ポスティング組織を構築。
自社発行の情報誌mydo(マイドゥー)・しずまるは35年以上に渡り毎月52万世帯にポスティングしている。
静岡県のポスティングにおいては約100万部の配布網を築いており、県内屈指のポスティング手配力。現在はWEBマーケから情報誌制作・ポスティングまでのオンライン・オフライン広告を自社で行う課題解決型の広告会社として、静岡県内でも稀有な存在。株式会社リック

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